Engage Studio には LINE キャンペーン向けのレポート UI はありません。配信結果やエンゲージメント指標を分析するには、LINE OA Insights Import Integration を使って LINE の集計統計を Treasure Data にインポートし、Treasure Insights または Treasure Data の AI 機能を使って分析します。
LINE は Webhook や Messaging API を通じた個人レベルの開封・クリックイベントを提供していません。代わりに、LINE は Insights API を通じてメッセージ配信単位の集計統計を提供しています。LINE OA Insights コネクタがこれらの統計を Treasure Data にインポートし、クエリや可視化に活用できます。
LINE OA Insights Import Integration は、LINE Official Account から 4 種類のデータを Treasure Data にインポートします。データを最新の状態に保つために、定期的なインポートを設定してください。

| ターゲット | 説明 |
|---|---|
| Message Deliveries | 配信数・開封数・クリック数を含む配信単位の統計 |
| Followers | 日次フォロワー数とブロック数 |
| Demographics | フォロワーのデモグラフィック内訳(年齢・性別・地域など) |
| User Interaction Statistics | LINE のリクエスト ID を使用したメッセージ単位のインタラクション統計 |
キャンペーンレポートには Message Deliveries を主に使用します。
- Treasure Data で Integration Hub > Catalog に移動します。
- LINE OA Insights を検索して選択します。
- Create Authentication をクリックします。
- Channel Access Token を入力します(LINE Developers Console > Messaging API タブ > チャネルアクセストークン(長期)から取得)。
- 接続名を入力し、Done をクリックします。
Authentications リストで作成した接続を見つけ、New Source をクリックします。
ソース名を入力します。
ソーステーブルのパラメータを設定します。
パラメータ 必須 説明 Target 必須 キャンペーン統計には Message Deliveriesを選択Start Date 必須 インポート開始日( yyyyMMdd形式。例:20260101)End Date 任意 インポート終了日( yyyyMMdd形式)。未指定時は今日が適用Incremental 任意 有効にすると、前回の実行以降の新しいデータのみインポート Request IDs User Interaction Statistics の場合は必須 カンマ区切りの LINE リクエスト ID インポート先のデータベースとテーブルを選択し、スケジュールを設定します(日次推奨)。
Create & Run Now をクリックします。
Incremental を有効にして日次(例: @daily または 10 0 * * *)で実行するよう設定してください。LINE の Insights API はレート制限が1 時間あたり 60 リクエストであり、配信日からデータが利用可能になるまで通常 1〜3 日の遅延があります。
Treasure ワークフロー の .dig ファイルでもインポートを設定できます。
_export:
td:
database: line_oa_reporting
table: message_deliveries
+import_line_oa_insights:
td_load>: imports/line_oa_insights.yml
database: ${td.database}
table: ${td.table}imports/line_oa_insights.yml:
in:
type: line_oa_insights
channel_access_token: {your_channel_access_token}
target: message_deliveries
start_date: 20260101
incremental: true
out:
mode: appendパラメータの完全なリファレンスと CLI での使用方法については LINE OA Insights Import Integration を参照してください。
message_deliveries ターゲットは以下の配信単位の指標をインポートします。
| 指標 | 説明 |
|---|---|
| Delivered | 受信者への配信に成功したメッセージ数 |
| Opens | メッセージを開封した受信者数 |
| Clicks | メッセージ内のリンクをクリックした受信者数 |
| Open Rate | Opens ÷ Delivered × 100% |
| Click Rate | Clicks ÷ Delivered × 100% |
LINE の Insights API は配信単位の集計統計を提供するものであり、ユーザー単位のイベントログではありません。個人レベルの開封・クリックイベントは取得できません。URL 単位のクリックデータが必要な場合は、キャンペーンで UTM パラメータを設定し、ウェブ解析ツールでトラフィックを分析してください。
LINE OA Insights のデータを Treasure Data にインポートしたら、以下のツールを使ってキャンペーンパフォーマンスを分析・可視化します。
- Treasure Insights — 配信指標・開封率・フォロワー推移などのダッシュボードやチャートを作成
- AI Agent Foundry — SQL を書かずに自然言語でキャンペーンデータに関する質問をして ad-hoc 分析を生成
ツールのセットアップと使い方については Treasure Insights ドキュメント を参照してください。
Message Deliveries 以外にも、以下のデータをインポートできます。
日次フォロワー数とブロック数。時系列でのオーディエンス成長の追跡に活用できます。
in:
type: line_oa_insights
channel_access_token: {your_channel_access_token}
target: followers
start_date: 20260101
incremental: trueフォロワーのデモグラフィック内訳(年齢層・性別・地域・OS など)。オーディエンス分析やキャンペーンターゲティング戦略の策定に活用できます。
in:
type: line_oa_insights
channel_access_token: {your_channel_access_token}
target: demographicsLINE リクエスト ID を使用して取得するメッセージ単位のインタラクション統計。
in:
type: line_oa_insights
channel_access_token: {your_channel_access_token}
target: user_interaction_statistics
request_ids: "req_id_1,req_id_2"配信ログデータベース(delivery_line_{system_identifier})は、送信時に書き込まれるプロファイル単位の配信イベントを記録します。LINE Insights データとは別のものであり、以下の用途に使用されます。
- 個人プロファイルレベルでの配信成功・失敗のトラッキング
- プロファイル単位の配信エラーの診断
配信ログの主なカラム:
| カラム | 説明 |
|---|---|
event | delivery または error |
time | Unix タイムスタンプ |
channel_type | 常に LINE |
campaign_id | Engage Studio キャンペーン ID |
line_channel_name | LINE Sender Account 名 |
message_type | textV2、imagemap |
status | success または failed |
error_code | LINE API エラーコード(エラーイベントのみ) |