スキルは、汎用的な AI 会話と Treasure AI 環境を熟知した会話を区別するものです。スキルは AI に特定のタスクの実行方法を教えます。たとえば、YAML による CDP ジャーニーの構築、Treasure Engage キャンペーンの設定、Treasure Workflow の管理などです。これにより、プロンプトを自分で記述しなくても、AI の出力が専門家の仕事にはるかに近づきます。
スキルはコードプラグインではなく、インストラクションパッケージです。お使いのマシン上で実行されたり、データに直接アクセスしたりすることはありません。代わりに、AI に構造化されたプレイブック(ルール、例、ツール使用パターン)を提供し、そのドメインで質問されたときに AI がそれに従います。すべてのデータアクセスは、チャットストリームに表示される同じセキュアなツール呼び出し(クエリ、API リクエスト)を通じて行われます。
スキルとは何か、AI の応答をより正確にする仕組み、そして Web、Desktop、Mobile でプラグインを通じてスキルを管理する方法を理解します。
- Treasure AI Studio にサインイン済みであること(はじめに)
- チャットインターフェースに慣れていること(AI チャットインターフェース)
スキルがない場合、AI は一般的なトレーニングに頼ります。SQL を記述できますが、td_interval() やパーティションプルーニングについては知らないことがあります。セグメント定義の草案を作成できますが、CDP が期待する正確な YAML スキーマに従うとは限りません。スキルはそのギャップを埋めます。
| スキルなし | スキル有効時 |
|---|---|
| TD 関数を使用しない可能性がある汎用 SQL | td_interval()、td_time_range()、パーティションプルーニングを使用した Trino SQL |
| おおよそのセグメント構造 | 必要なスキーマに従い、正しいオペレーターとフィールド名を備えた CDP セグメント YAML |
| 一般的なワークフローアドバイス | td> オペレーター、_retry、_error ハンドリングを使用する .dig ファイル |
| 基本的なデータ探索 | セッションコンテキストを使用したデフォルトデータベースにスコープされたクエリ |
マーケターやビジネスユーザーの方へ: スキルを使用すると、「過去 30 日間に購入したユーザーのセグメントを構築する」と質問するだけで、AI が必要な YAML スキーマに従って CDP セグメント定義の草案を作成します。汎用テンプレートではなく、具体的な出発点です。意図したとおりの内容になっているかを確認してからプッシュしてください。
データアナリストやエンジニアの方へ: スキルを使用すると、AI が Treasure AI の Trino および Hive エンジン固有の関数とパターンを使用してクエリを記述するため、実行前に手作業で修正する必要が大幅に少なくなります。
スキルは AI が生成する内容の品質と一貫性を高めますが、その応答は確定的ではなく確率的です。同じリクエストでも異なる出力になることがあり、一見正しく見えても意図と一致しているとは限りません。生成されたクエリ、セグメント定義、ジャーニー定義、ワークフローは草案として扱い、実行またはプッシュする前に確認・検証してください。
スキルは、構造化されたインストラクションを記述した SKILL.md ファイルを含むフォルダーです。AI は利用可能な各スキルを名前と説明によって認識しており、スキルの本文全体を読み込むのは、リクエストがそのスキルを必要とするときだけです。スキルがいったん適用されると、以降そのチャットの応答はそのガイダンスに従います。
スキルはプラグインを通じて AI に届きます。プラグインは 1 つ以上のスキルをまとめたもので、プラグインはマーケットプレイスから提供されます(プラグインマーケットプレイスを参照)。個々のスキルを選択するのではなく、使用したいプラグインを有効化すると、AI がそのスキルを自動的に適用します。ライフサイクルは以下のとおりです:
- 有効化 — プラグインがデフォルトで、または [設定] → [マーケットプレイス] で有効化されます。そのスキルが利用可能になります。
- 認識 — AI は利用可能な各スキルを名前と説明(軽量なインデックス)で把握しており、どのスキルが関連するかを判断できます。各スキルの本文全体を保持しているわけではありません。
- 適用 — リクエストがスキルに該当するとき、AI はそのスキルの本文全体を読み込み、ルール、例、ツールパターンに従います。手動での選択は不要です。
- 応答 — AI はスキルのガイダンスを用いて回答します。
どのプラグインが有効かは、スキルの読み込み方とは別の話です。Studio は有効なプラグインの一覧をチャットの開始時に確定するため、プラグインの有効化・無効化は次に開始するチャットから反映され、すでに開いている会話には反映されません。
Studio には td-skills マーケットプレイスがプリインストールされており、その tdx-skills プラグインがデフォルトで有効になっています。このプラグインは、CDP、AI エージェント、ワークフロー、キャンペーン、tdx CLI 向けの Treasure AI スキルのキュレーションセットを提供し、プラットフォームチームによって管理されています。
| カテゴリ | スキル | 機能 |
|---|---|---|
| CDP とセグメント | parent-segment、segment、validate-segment、parent-segment-analysis | CDP の親セグメントと子セグメントの構築、検証、分析 |
| ジャーニーとアクティベーション | journey、validate-journey、connector-config | カスタマージャーニーの設計とアクティベーションコネクターの設定 |
| キャンペーン | engage | Treasure Engage のメールおよびプッシュキャンペーンの構築とデプロイ |
| AI エージェント | foundry-agent、foundry-agent-prompt、foundry-agent-test | AI Agent Foundry エージェントの構築、プロンプト作成、テスト |
| ワークフローと CLI | workflow、tdx-basic | Treasure ワークフローの管理とコア tdx CLI 操作の実行 |
説明とペルソナマッピングを含む tdx-skills の全スキルの完全なカタログについては、サポートされているスキルカタログを参照してください。
td-skills マーケットプレイスの他のプラグイン(SQL クエリスキル、ワークフロー作成、リアルタイムパーソナライゼーションなど)も利用可能ですが、デフォルトでは有効になっていません。これらは [設定] → [マーケットプレイス] で有効化してください(プラグインマーケットプレイスを参照)。
無料アカウントでは、tdx-skills の代わりに、td-plg-skills マーケットプレイスとその treasure-ai-experience プラグインがデフォルトとして提供されます。
プラグインが有効になると、リクエストがスキルのドメインに該当するたびに、AI がそのスキルを自動的に適用します。選択や呼び出しは不要で、やりたいことを説明するだけです。チャットごとのスキル選択機能はなく、作業中にスキルがリクエストにマッチします。
例:
segment スキルが利用可能な場合(デフォルトの tdx-skills プラグインに含まれます):
ユーザー: 過去 30 日間に購入したユーザーのセグメントを構築してくださいAI は segment スキルのルールを適用して、スキーマのオペレーターやフィールド名に沿った CDP セグメント定義の草案を作成します。スキルについて言及する必要はありません。プッシュする前に、意図したとおりの内容かどうかを確認してください。
インストール済みのプラグインのスキルは、スラッシュコマンドで明示的に呼び出すこともできます。/{plugin-name}:<skill>(例: /tdx-skills:segment)のように指定します。これはプリインストールされたプラグインでも、チームメンバーが共有したスキルでも同様に機能します(カスタムスキルの共有を参照)。
Mobile(iOS) では、プラグイン管理はアプリ内では利用できませんが、Web または Desktop で有効化したすべてのプラグインが Mobile のチャットに適用されます。やりたいことを自然言語で説明すると、AI が関連するスキルを適用します。
個々のスキルを選択するのではなく、どのプラグインを有効にするかを制御すると、AI がそのスキルを自動的に適用します。プラグイン管理は、Web と Desktop の [設定] → [マーケットプレイス] で行います。
- プラグインの有効化または無効化 により、そのスキルをチャットに追加または削除します。デフォルトの tdx-skills プラグインは最初から有効になっています。
- マーケットプレイスの追加登録 により、追加のプラグインをインストールできます(アカウントポリシーで許可されている場合)。
- 変更は、次にチャットを開始したときに反映されます。
マーケットプレイスの登録、プラグインの有効化、アクセスを管理する管理者向けコントロールを含む一連のワークフローについては、プラグインマーケットプレイスを参照してください。独自のスキルを作成し、公開リポジトリなしでアカウント内に非公開で共有する方法については、カスタムスキルの共有を参照してください。
マーケットプレイスとプラグインの管理インターフェースは Web と Desktop でのみ利用できます。そこで有効化したプラグインは、Mobile を含むすべてのプラットフォームのチャットに適用されます。
スキルが有効な場合、AI の動作はいくつかの一貫した形で方向づけられます:
有効なスキルは Treasure AI 固有の知識を AI の推論に注入し、適切な慣習へと導きます。たとえば、trino スキルが有効な場合(sql-skills プラグインに含まれ、マーケットプレイスで有効化します)、AI は次のような傾向が大幅に強まります:
- 汎用的な
WHERE句の代わりに、時間フィルタリングにtd_interval()を使用する - クエリを高速に保つパーティションプルーニングヒントを追加する
td_time_range()やtd_sessionize()などの TD 固有の関数を、適した場面で活用する
設定(セグメント、ジャーニー、ワークフロー)を生成するスキルには検証ルールが含まれ、AI を次のように導きます:
- CDP API が想定する YAML スキーマに従う
- 適切なオペレータータイプ(
Equal、In、Between、TimeWithinPast)を使用する - 出力を提示する前にフィールド名と時間単位を確認する
スキルは AI が適切なツール呼び出しのシーケンスを選択するよう導きます。たとえば、workflow スキルは AI に以下を教えます:
- デバッグ前に
tdx wf sessionsで最近の実行を確認する tdx wf attempt logsを使用して失敗を調査する- 一時的なエラーに対して
_retryブロックを提案する
このガイドを読んだ後、以下のことができるようになります:
- スキルとは何か、AI の応答をどのように改善するかを説明できる
- スキルがプラグインとマーケットプレイスを通じて AI に届く仕組みを説明できる
- AI が有効なプラグインのスキルを自動的に適用する仕組みを理解できる
- [設定] → [マーケットプレイス] でプラグインを有効化または無効化できる(プラグインマーケットプレイス を参照)
- デフォルトの tdx-skills プラグインが提供するスキルを挙げられる(サポートされているスキルカタログ を参照)
| 問題 | 解決策 |
|---|---|
| プラグインの変更が反映されない | 新しいチャットを開始してください。有効なプラグインはチャットの開始時に確定されるため、開いている会話は開始時のセットを維持します |
| スキルが適用されない | そのプラグインが [設定] → [マーケットプレイス] で有効になっていることを確認し、リクエストをより具体的にしてスキルのドメインに明確に一致させてください |
| 利用可能なスキルがないように見える | [設定] → [マーケットプレイス] を開いて、少なくとも 1 つのプラグインが有効になっていることを確認してください。デフォルトの tdx-skills プラグインが有効になっているはずです |
| Mobile でプラグインを管理できない | プラグイン管理は Web と Desktop のみです。そこでプラグインを有効化すると、Mobile のチャットに自動的に適用されます |
- アクション — 作業フォルダのスキルを実行可能としてマークし、ワンクリックまたは
/<名前>で再実行する - サポートされているスキルカタログ — デフォルトの tdx-skills プラグインに含まれるすべてのスキルのリファレンス(説明とペルソナマッピング付き)
- プラグインマーケットプレイス — マーケットプレイスを登録し、プラグインを有効化または無効化する
- カスタムスキルの共有 — 独自のスキルを作成してアカウントに共有する
- TDX コマンド — スキルが生成することが多い CLI コマンドを実行する
- クエリ実行 — SQL スキルが実行可能なクエリを生成する仕組みを確認する