Skip to content
Last updated

Treasure AI Voice への接続

WebDesktop

Treasure AI Voice コネクタを使用すると、Treasure AI Studio のエージェントが、組織が Treasure AI Voice で既に記録した会話(録音・AI 要約・アクションアイテム・話者付き文字起こし)をチャット内で直接読み取れます。会議がそのまま作業の材料になります。今朝の商談からフォローアップメールを起草する、1 週間分の営業会話から交わした約束をすべて洗い出す、文字起こしを他の顧客データと突き合わせる — いずれもファイルを書き出す必要はありません。

このコネクションは読み取り専用です。エージェントは録音の一覧取得と読み取りのみを行い、削除・タグの編集・エクスポートの実行はできません。また、読み取れる範囲はあなた自身が読み取れる範囲と同じです。コネクタは Treasure AI Voice のロールベースのスコープをそのまま引き継ぎ、それを広げる手段はありません。

コネクションが初めての方へ

まず コネクション で全体像(コネクタとコネクションの違い、管理者とユーザーの役割)を確認してください。このページでは Treasure AI Voice 固有の手順を説明します。

目的

アカウントで Treasure AI Voice コネクタを有効化し、コネクションを認可して、エージェントがチャット中に録音・要約・文字起こしを読み取れるようにします。

前提条件

  • Treasure AI Studio のアカウント管理者権限 — ステップ 1(コネクタの有効化)でのみ必要です
  • エージェントに扱わせたい録音がある Treasure AI Voice アカウント。エージェントは認可した Treasure AI Voice アカウントとして読み取るため、到達範囲はそのアカウントのロールに従います(エージェントに見える範囲 を参照)

ステップ 1 — Treasure AI Voice コネクタを有効化する(管理者)

Treasure AI Voice の OAuth クライアントは Treasure AI が管理するため、ベンダーのコンソールで登録する作業はなく、入力する Client ID やシークレットもありません。管理者が選ぶのは、組織をホストしている Treasure AI Voice のデプロイメントだけです。

  1. Treasure AI Studio で [設定] → [コネクタ設定][組織] の下)を開きます。
  2. [コネクタを追加](または [最初のコネクタを追加])をクリックし、[Treasure AI Voice] を選びます。
  3. [AI Voice Deployment] で、組織にサービスを提供している Treasure AI Voice の API ホストを選択します。これは自由入力ではなく固定の選択肢です。本番アカウントでは現在 ci-rest.ap01.treasure.ai の 1 択です。
  4. [保存] をクリックします。コネクタが有効化トグル付きで一覧に表示されます。
  5. ユーザーがコネクションを認可できるよう、コネクタが有効化されていることを確認します。これにより、全ユーザーの [コネクション] タブの [利用可能] に Treasure AI Voice が表示されます。
コネクタ設定の [Configure Treasure AI Voice] フォーム。必須項目は [AI Voice Deployment] の 1 つのみで ci-rest.ap01.treasure.ai が選択され、説明文「The Treasure AI Voice API host serving your organization」と [Save] / [Cancel] ボタンが表示されている

ベンダーのコンソールで OAuth アプリケーションを作成する必要がないため、このフォームには Client ID やシークレットの入力欄がなく、横に Setup Guide パネルも表示されません。

このコネクタにネットワークポリシーは適用されません

Databricks・Snowflake・GitHub・Treasure Data の各コネクタとは異なり、Treasure AI Voice コネクタは egress ドメインを提示しません。コネクタ設定にも「このドメインを許可してください」というリマインダーは表示されません。これは意図的な設計です。エージェントのサンドボックスは Treasure AI Voice の API を呼び出しません。リクエストはサンドボックスの外にある Treasure AI のコネクタサービスが実行するため、サンドボックスの egress を制御するネットワークポリシーはこの通信に適用されず、新しいルールを追加する必要もありません。

これは可視性ではなく制御の話です。これらのリクエストはネットワーク監査ログに記録され、宛先は Treasure AI Voice の API ホスト、アクションは allow で、実行のきっかけとなったユーザーとチャットに紐づきます。ポリシーにできないのは「止めること」です。この通信に対してポリシーは評価されないため、そのホストに Block ルールを置いても効果はありません。アクセスを遮断するには、コネクタ設定でコネクタを無効化または削除してください。

保存後のコネクタ行を見ると違いがそのまま分かります。下記の Treasure Data コネクタはサンドボックスから到達する必要のあるドメインごとにリマインダーを並べていますが、Treasure AI Voice の行には 1 つも表示されません。

2 つのコネクタが保存されたコネクタ設定画面。Treasure Data は展開され、API ドメインごとに「Allow ... in your network policy」のリマインダーが 10 件並んでいる。その下の Treasure AI Voice には有効化トグルのみでリマインダーは 1 件もない

ステップ 2 — コネクションを認可する(ユーザー)

エージェントに Treasure AI Voice を読み取らせたいユーザーは、それぞれ自分のコネクションを認可します。[設定] から事前に行うことも、チャットから必要になった時点で行うこともできます。

  1. [設定] → [コネクション] を開きます。
  2. [利用可能] の下で [Treasure AI Voice] を見つけ、[接続] をクリックします。
  3. ポップアップで Treasure AI Voice アカウントにサインインし、要求されたアクセスを承認します。Treasure AI Voice のアプリやコンソールで使っているのと同じサインイン方法(組織で利用している場合は [Sign in with Google] を含む)を使用してください。
  4. ポップアップが閉じると、接続済みの一覧に [Treasure AI Voice] と接続日が表示されます。

後でコネクションを削除するには、その横の削除(ゴミ箱)アイコンをクリックします。エージェントは直ちにアクセスを失いますが、Treasure AI Voice 側の録音には影響しません。

チャットから接続することもできます

事前に認可しておく必要はありません。接続前にエージェントへ録音について尋ねると、チャット内に [Connection Required](コネクションが必要)カードが表示されます。そこで [Connect] をクリックすれば、会話を離れずに同じ認可を実行できます。チャットから接続する を参照してください。

Studio の ID と AI Voice の ID は別です

エージェントは、Treasure AI Studio のアカウントではなく、認可した Treasure AI Voice のアカウントとして読み取ります。Studio とは別のアカウントで Treasure AI Voice にサインインした場合、エージェントに見えるのはそのアカウントの録音であり、スコープもそのアカウントのロールで決まります。どのアカウントで接続したか分からない場合は、コネクションを削除して、使いたいアカウントで認可し直してください。


ステップ 3 — チャットで Treasure AI Voice を使う

接続が完了したら、自然な言葉で会話について尋ねるだけです。チャット内でのコマンドや設定は必要ありません。例:

  • 「今週のクライアント会議を要約して、私が約束した内容をすべて挙げてください」
  • 「直近の営業電話をもとにフォローアップメールを起草してください」
  • renewal タグが付いた録音はどれですか。それぞれのアクションアイテムを出してください」
  • 「昨日のキックオフで、移行計画の担当を引き受けたのは誰ですか。該当箇所をそのまま引用してください」

どの読み取りを行うかはエージェントが自分で判断します。通常はまず録音の一覧を取得し(一覧の時点で AI 要約とアクションアイテムが含まれます)、要約では足りない場合にのみ全文を取得します。話者の特定が重要な場合(上記の最後の例)は、話者付きの文字起こしを読み取ります。

まだ接続していない場合、エージェントは先にコネクションを要求します。[Connection Required] カードは表示名ではなく内部 ID の ai_voice でコネクタを示しますが、これが Treasure AI Voice のカードです。

Treasure AI Voice の録音一覧を依頼したチャット。AI Voice のコネクションがまだ無いとエージェントが報告し、「The agent needs a connection to ai_voice. Please connect to continue.」という [Connection Required] カードが [Decline] / [Connect] ボタンとともに表示されている

Treasure AI Voice は Treasure Data とは別のコネクタです。どちらも Treasure AI の製品ですが、Treasure Data CDP に接続してもエージェントは録音にアクセスできません。

[Connect] をクリックしてステップ 2 と同じ手順で認可すると、あとはエージェントが自動的に続行します。同じ返信の中で接続を確認し、録音を返します。

認可後の同じチャット。緑色の「Connected: ai_voice」という確認に続いて、エージェントが「Here are your Treasure AI Voice recordings (4 total, newest first)」と返答している

エージェントが読み取れるもの

Treasure AI Voice コネクタが提供するのは 4 つの読み取り操作だけです。呼び出すのはエージェントであり、ユーザーが名前を指定して実行することはありません。

操作 返すもの 上限とフィルタ
ai_voice.list_recordings新しい順の録音 1 ページ分。各録音に AI 要約・アクションアイテム・タグ・文字起こしの冒頭プレビューが含まれます。1 回の読み取りでデフォルト 10 件、最大 100 件。全文検索・タグ・処理ステータス・録音デバイス・デバイスセッションで絞り込めます。継続トークンでページングします。
ai_voice.get_recording1 件の録音(プレーンテキストの文字起こし全文を含む)。要約では足りない場合に使用します。この文字起こしには話者情報とタイムスタンプは含まれません。
ai_voice.list_recording_tags利用可能なタグの一覧。後続の一覧取得を絞り込むために使用します(フィルタ前にタグの正確な表記を確認するなど)。
ai_voice.get_transcript_segments話者ごとに分割され、タイムスタンプが付いた文字起こし。各ターンに話者ラベル・開始/終了オフセット・テキスト・検出言語が含まれます。誰が何を言ったかが重要な場合に使用します。1 回の読み取りでデフォルト最大 500 ターン。それより長い文字起こしは切り詰められた旨が報告されます。

各録音には、録音 ID・推定タイトル・録音日時・秒単位の長さ・処理ステータス(失敗した場合はその理由)・所有者の名前とメールアドレス・AI 要約・アクションアイテム・付与済みタグと提案タグ・文字起こしのプレビュー・検出された文字起こしの言語・録音デバイスのシリアル番号とセッション ID が含まれます。要約が含まれるのは、ステータスが COMPLETED の録音だけです。

公開されないもの

Treasure AI Voice コネクタは、Treasure AI Voice API よりも意図的に狭い範囲に限定されています。

  • 書き込みは行いません。 エージェントは録音の削除、タグや話者ラベルの変更、Treasure Data CDP エクスポートの実行はできません。これらは Treasure AI Voice のアプリとコンソールに残されています。
  • 音声は扱いません。 扱うのはテキスト(文字起こしと要約)のみです。エージェントが録音された音声ファイルを受け取ることはありません。
  • 内部のストレージ情報は渡しません。 ストレージキー、録音デバイス内のローカルファイルパス、生の所有者レコードといったフィールドは、エージェントに届く前に除外されます(そのまま素通しにはしません)。

エージェントに見える範囲

Treasure AI Voice コネクタは Treasure AI Voice 自身のスコープ規則に従うため、エージェントが読み取れる範囲はあなたの Treasure AI Voice のロールで決まります。

Treasure AI Voice のロールエージェントが読み取れる範囲
Regular User自分が所有する録音のみ。
Enterprise Admin自分の Treasure AI Voice 組織内のすべての録音。

これを強制するのは Treasure AI Studio ではなく、リクエストを受け取った Treasure AI Voice 側です。どのようなフィルタやプロンプトでも権限を昇格させることはできません。マネージャーが Enterprise Admin でない限り、エージェント経由で部下の録音を読むことはできません。Enterprise Admin である場合は、チームだけでなく組織全体が対象になります。エージェントは範囲を狭めること(Enterprise Admin が自分の録音だけを求めること)はできますが、広げることはできません。

Enterprise Admin のコネクションは組織全体が対象です

Enterprise Admin がコネクションを認可すると、そのエージェントは他の人が記録した会話を含め、組織内のすべての録音を読み取れます。Enterprise Admin として認可することは、Treasure AI Voice コンソールの Recordings ページを開くのと同等の行為として扱ってください。


リファレンス

項目
コネクタTreasure AI Voice
認証OAuth 2.0 Authorization Code + PKCE(ユーザー認可)、プラットフォーム管理のクライアント
OAuth スコープopenidemailprofile
必要な設定AI Voice Deployment — 組織にサービスを提供する API ホストを固定の選択肢から選びます。本番: ci-rest.ap01.treasure.ai
アクセス読み取り専用 — 一覧・読み取りの 4 操作のみ、書き込みなし
エージェントの権限認可した Treasure AI Voice アカウントとして動作し、そのアカウントのロールに応じた範囲の録音を読み取れます
リクエストの実行場所エージェントのサンドボックス外にある Treasure AI のコネクタサービス
egress ドメインなし — サンドボックスは Treasure AI Voice API に到達しないため、ネットワークポリシーのルールは不要です
1 回の読み取りで返す録音数デフォルト 10 件、最大 100 件
1 回の読み取りで返す発言ターン数デフォルト 500 ターン。それより長い文字起こしは途中まで返され、切り詰められた旨が報告されます
Treasure AI Voice API のホスティング先

Treasure AI Voice は現在、日本リージョンの単一デプロイメント ci-rest.ap01.treasure.ai から API を提供しています。Treasure AI Studio アカウント自体がどのリージョンで稼働しているかにかかわらず、すべてのアカウントがこのエンドポイントに接続します。これは Treasure AI Voice のアプリが既に使用しているのと同じエンドポイントです。AI Voice Deployment の選択肢が現時点で 1 つしかないのはこのためです。今後 Treasure AI Voice のデプロイメントが増えた場合は選択肢も増え、管理者が自組織をホストしているものを選ぶことになります。なお、Studio から接続しても録音の複製が別に作られることはありません。コネクタは読み取り専用で、エクスポートも書き戻しも行いません。エージェントが読み取った内容(要約と文字起こしのテキスト)は、他のコネクタの実行結果と同じようにチャットに返されます。

トラブルシューティング

症状対処
コネクションタブに Treasure AI Voice が表示されない管理者が [コネクタ設定] で Treasure AI Voice コネクタを追加し、有効化する必要があります。
[Connection Required] カードに Treasure AI Voice ではなく ai_voice と表示される想定どおりの動作です。カードはコネクタを内部 ID で示します。承認すれば Treasure AI Voice のコネクションが認可され、その後は [設定] → [コネクション][Treasure AI Voice] として表示されます。
エージェントが Treasure AI Voice ではなく Treasure Data への接続を求めてくるカードを拒否し、Treasure AI Voice と明示して再度依頼してください。両者は別のコネクタであり、Treasure Data CDP のコネクションでは録音にアクセスできません。
認可は成功するのに録音が 1 件も見つからないエージェントはサインインした Treasure AI Voice アカウントとして読み取ります。そのアカウントが録音を所有しているか(または Enterprise Admin であるか)、および想定した組織に所属しているかを確認してください。
同僚の録音がエージェントに見えないRegular User では想定どおりの動作です。Treasure AI Voice は管理者以外を自分の録音のみにスコープしており、コネクタはそれを広げられません。エージェントに見える範囲 を参照してください。
録音に要約やアクションアイテムがない要約が付くのはステータスが COMPLETED の録音だけです。文字起こし中の録音や失敗した録音では、代わりにステータスと失敗理由が返されます。
長時間の会議の文字起こしが途中までしかない1 回の読み取りは最大 500 ターンで、切り詰められた旨が報告されます。エージェントに続きから読むよう依頼するか、プレーンテキストの文字起こしを読むよう依頼してください。
エージェントが再接続が必要だと言うTreasure AI Voice 側で認可が失効または取り消されています。[設定] → [コネクション] から再接続してください。
管理者がデプロイメントを変更したらコネクションが動かなくなったデプロイメントは、認可を発行したサインインプールを決定します。変更後は各ユーザーが [設定] → [コネクション] から再接続してください。

次のステップ